◆ウミユリの化石◆植物ではなく棘皮動物(きょくひ動物)'98.3/16

ウミユリは、その外観が海底に生えたユリのように見えるためこの名前がつけられたようです。しかし、植物ではなくヒトデ・ウニ・ナマコなどと同じ棘皮動物(きょくひ動物)に属しています。体は、腕・萼・茎または柄・根の部分に分かれています。根により海底に付着し、花びらのような腕で小さな生物を捕食しています。
古生代オルドビス紀(約5億年前)に出現し、現在も日本近海の少し深いところには、この仲間が生息しています。
石灰岩の中からはたくさん見つかる化石のひとつですが、そのほとんどは5円玉を重ねたような茎の部分で、萼や腕の部分はほとんど発見されていませんでした。
しかし、1980年頃から美祢市の石灰岩採石場内よりいろいろな部分の化石が多数発見され、現在、研究が進められています。


◆フズリナの化石◆(複雑な構造の殻作る)'98.3/9

フズリナは、古生代石炭紀からペルム紀(約3億5,000万年から2億5,000万年前)までの約1億年の間に発生し絶滅した有孔虫(単細胞動物)の仲間で複雑な構造の殻を作ります。最初のころは小さくて比較的簡単な構造でしたが、だんだんと大きく複雑なものへと進化して行きました。
石灰岩の中からは、たくさん見つかる化石の一つですが、実物の大きさはゴマ粒から大豆ぐらいのものが多く、その形から別名「紡錘虫」とも呼ばれています。
フズリナは、これまでに世界中で約3,600種が知られ、美祢周辺の石灰岩からは約150種が知られています。フズリナの進化速度は速く、また1種の生存期間が比較的短いため、石灰岩に含まれるフズリナを調べればその石灰岩がいつの時代に当たるかが分かるようになっています。石灰岩の地質や他の化石を研究するための大変重要な示準化石です。


◆サンゴの化石◆(4億7千万年前出現)'98.3/2

 サンゴは、クラゲやイソギンチャクと同じ仲間の腔腸動物に属しています。古生代のオルドビス紀中期(約4億7000万年前)に出現し、現在も南の暖かい海にたくさん生息しており、美しいサンゴ礁を造っています。
 サンゴの仲間は、ふつう炭酸カルシウムを分泌して硬い石灰質の骨格を造ります。この骨格にある縦の仕切(隔壁)の出来方の違いにより、床板サンゴ・四放サンゴ・異放サンゴ・六放サンゴ・八放サンゴなどに区別されています。
 山口県の石灰岩の中からは、このうち床板サンゴ・四放サンゴ・異放サンゴの仲間の化石が多数発見されています。しかし、これらのサンゴたちは、いづれも古生代末期(約2億5,000万年前)までにすべて絶滅してしまいました。